2014年11月29日土曜日

地方ローカル線4;只見線2

2014年 11月 29日 土曜日

大阪環状線改造プロジェクト」が少しずつ進行している。

 

写真は森ノ宮駅。とても美しい上にユニバーサルデザインの点でも良く出来ている。

どれくらいの勢いでどこまで波及するのか。ターミナル駅くらいは整備してもらいたいところ。

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前回に続き只見線の話。今回は実際の被害の状況について。

岩泉線のバス転換に向けて発表されたのと同様の資料が、この只見線についても多数示されている。最新の資料がこちら[pdf]

豪雨に関わる被害情報を写真付きで報告することに始まり、区間ごとの利用状況の遷移や、被害がダントツで大きく未だ不通となっている会津川口~只見の復旧に必要な費用と根拠、代替バスの実績など、内容は様々。

まとめると、代替バスを鉄道と同等の所要時間かつ同等以上の頻度で運行しているにもかかわらず、全便合わせても1日の上下全便含めても30人しか利用が無い。またバスの運行は豪雪の影響をほとんど受けておらず、鉄道よりも運休率は低い。この代替バスも年間0.5億円の赤字となる。

一方でこの区間を鉄道で運行した場合、この区間だけで毎年3億円の赤字となる。これは豪雨前の2009年の実績だ。

列車の本数は国鉄分割時から20年以上変わっていない一方で利用客は一般客が1/4に、通学定期客が1/2になっている。通勤定期客は皆無だ。実際平日の利用者のうち1/3のにあたる10人が早朝の上り列車に集中している。

路線の被害状況は惨憺たるもので、只見川をわたる第5/6/7只見川橋梁と、川縁をわたる第8只見川橋梁について、ほとんどが岸壁の地盤ごと流出、崩壊しており、この護岸工事と橋脚橋梁設置だけでも70億円がかかるとされる。もしバス代行すれば、この再建費用だけで140年バスを運行できる計算となる。

この費用について、福島県は寄付を募って支援するとしている。

普通に考えれば廃線代替手段無き、地元は無責任な猛反発をするだろうからJR東日本が折れてバス転換となるであろう。

只見線は全線に渡り営業赤字、ダントツで利用者が多く、全ての駅間で毎日1000人以上の利用がある会津若松~会津坂下においてさえ、営業収支は毎年3億円以上の赤字である。

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2005年に風っこ会津只見号を撮影しに、只見線に乗って会津塩沢駅へ行った。そのときの写真をいくつか。

まずは駅舎から。いろいろな物がある。そして撮影し風っこた会津只見号。10月だというのにもう山には雪が積もっている。この橋が第8只見川橋梁。

このときからキハ40/48ばかり。そして列車本数は1日3本。こうして駅に入線する列車を撮影出来るのは、実はとても貴重なことなのだ。

この頃の只見線はまだタブレット閉塞だった。その後JR最後のタブレット閉塞路線となっていた只見線も今は不通区間を除いて特殊自動閉塞式となっている。


鉄道コム

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