2014年11月20日木曜日

地方ローカル線3;只見線1

2014年11月20木曜日
EIZOから素晴らしいディスプレイが発表された。
FullHDを縦に1.8倍にした正方形のディスプレイ。モニタアームで下を机スレスレにすればざぞ快適であろうと思う。
コンセプトもよくわかっている。製品情報では「ITワーカーの"ちょっと足りない"を完全解消する縦ワイド×横ワイド(1920×1920ドット)モニター」と銘打たれている。
問題は価格。今のところ未定となっている。5万円を割るのであれば即購入するが、まずそんなことは無いであろう。とりあえず来年初等の発売を楽しみにしている。
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間がかなり空いてしまった。JR東日本のローカル線の話。今回は只見線。
只見線は会津は若松から新潟の小出までを結ぶローカル線。国鉄時代から採算だけを見れば特定地方交通線だが、新潟と福島の県境の峠、六十里越を抜ける国道252号線が半年雪で閉鎖されるため特例として除外された。
この六十里越、只見線は6.3kmにも及ぶ六十里越トンネルと3.7kmの田子倉トンネルで峠をぶち抜くが、国道252号線は川沿いを這っており、冬期に閉鎖される状況は今も変わらない。
こういった事情で、只見線の県境区間が廃止されることは当面無いだろう。この県境区間とは、小出~只見となる。
この只見線、平成2011年7月の新潟・福島豪雨の影響により、現在も会津川口~只見間が不通となっている。当初はほぼ全線となる会津坂下~大白川が不通となっていたが、7億円もの費用が投じられ、大部分が復旧された。なお、只見線は年間1.8億円の運賃収入に対し、年間20億円の赤字となっている。
ここで只見線の輸送密度を整理しておこう。これは豪雨前の2010年のデータである。
一般に輸送密度が8000未満では鉄道路線として採算を取るのは厳しく、4000を下回ればバス転換をしても赤字とされる。埼京線の輸送密度が730000である。
只見線(全線):370
只見線(会津若松~会津坂下):1431
只見線(会津坂下~会津川口):279
只見線(会津川口~只見;現在の不通区間):49
只見線(只見~小出;県境区間):147
輸送密度1431は、あの銚子電鉄と変わらない数値だ。
そんな只見線、現在の不通区間は絶望的な状況となっている。その内容を次回お届けしたい
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私がまだ小学生の頃、風っこ会津只見号という列車を撮りに、この不通区間に行ったことがある。会津若松駅から列車を乗り継いで会津塩沢駅へ向かい、そこで半日以上凍えて列車を待ち、駅の近くの第8只見川橋梁で写真を撮って、また数時間凍えてから小出まで抜けた。
列車は会津若松近くでは4両、離れてゆくに従い2両となったが、どれも空席が多くあったことを良く覚えている。キハ40/48の独特の雰囲気と共に。
会津塩沢駅は、直線の途中にぽつんと2両分の鉄骨ホームがあり、雪かき道具が多く納められた待合室がしつらえられた小さな駅だった。引き戸のついた待合室には長いすがあり、座布団まで用意してあった。父親と共にカイロを投げ合って何とか暖を取ったのも懐かしい思い出だが、この待合室は現在は封鎖されているらしい。そりゃそうだろうと思う。朝早くから夕方までいたのに、私たち以外に駅のホームに現れる者など一人もいなかった。
ローカル線の臨時列車を撮影する場合、ほとんどの人が車で移動して撮影する。美しい撮影名所は駅から離れていることが多い。そういう写真撮りはローカル線の収支にはほとんど貢献しない。

鉄道コム登録ニックネーム:nyaablog
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